大阪府との道路附属物点検支援実証実験を完了
~ 独自のRPA技術で道路付属物の正確な把握とデジタル台帳の自動作成を実現 ~

2023年5月17日

  • 道路附属物維持管理ソリューション「みちてん®」シリーズを活用した大阪府との実証実験を3月に完了
  • RPA技術によりドライブレコーダー動画から標識・照明を抽出し、デジタルの点検表・一覧表を作成
  • 今回の成果物を大阪府が管理するデータベースの諸元データとして活用する取り組みも今後行う予定

古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は、2022年7月に開始した大阪府との道路附属物点検支援実証実験を本年3月に完了しました。本実証実験の結果、当社独自のRPA(Robotic Process Automation)技術を用いた道路附属物維持管理ソリューション「みちてん®」シリーズの導入により、道路附属物の正確な把握とデジタル台帳(点検表)の作成について、業務効率化が期待できることを確認しました。

背景

国土交通省は、2014年の「道路の老朽化対策の本格実施に関する提言」以降、標識や照明などの道路附属物の点検要領を示していますが、数が膨大で業務負荷が高く、点検実施率は低い状況です。
このような状況から、当社と大阪府は、デジタル技術を活用した道路附属物の効率的な台帳整備や維持管理に向けて、道路附属物維持管理ソリューションみちてん®シリーズの有効性を検証する実証実験を開始しました。

内容

本実証実験では、2020年に国から大阪府へ移管された国道176号の兵庫県境~大阪市境の区間(兵庫県川西市小戸2丁目~大阪府大阪市淀川区新高3丁目)の約12.3kmを対象として、ドライブレコーダーを搭載した車両を走行させて動画を取得し、みちてん®シリーズを用いた動画解析により、点在する道路案内標識・道路照明施設(約650基)の位置情報を抽出し、デジタルの点検表(施設諸元)および一覧表を自動作成しました。
これにより、約650基の現在の状況を正確に把握した結果、「過年度点検表がない」もしくは「撤去された」などの標識・施設を特定することができ、みちてん®シリーズによる標識・施設把握の有効性を確認しました。また、今回の成果物を大阪府が管理するデータベースの諸元データとして活用する取り組みも今後行う予定です。

当社は道路情報に特化した独自のDX技術を用いたみちてん®シリーズにより、人手不足やコストなどの課題を解決するとともに、デジタル化によるデータの蓄積で業務の質向上に貢献します。

名称 ドライブレコーダーを用いた道路附属物台帳整備の実証実験
期間 2022年7月19日~2023年3月31日
対象 国道176号 兵庫県境~大阪市境(兵庫県川西市小戸2丁目~大阪府大阪市淀川区新高3丁目)の約12.3kmに設置された道路標識および道路照明
内容 みちてん®シリーズを活用した道路附属物台帳の整備

点検表の一例

道路附属物維持管理ソリューションみちてん®シリーズ


『みちてん』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。


古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

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