研究開発本部
サステナブルテクノロジー研究所 新領域育成部 (取材時)
T.H
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熊本県出身
2022年入社
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T.H
前職での燃料電池の開発業務にやりがいを感じていた一方で、より広範なカーボンニュートラルを実現する技術と、その製品やサービスによって社会を豊かにすることに大きな関心を持つに至って転職を決意する。手がける事業の収益性確保は至上命令だが、地方創生やエネルギー問題などより大きな社会課題に対して、自分の開発する技術が解決のサイクルに組み込まれることを人生の目的に据えて新たな一歩を踏み出した。
入社1年目は「みんなんサポート®」という地域の防災力を高めるコンサルティングサービスの開発に従事しました。2年目となる今年はグリーンLPガスの技術課課長に抜擢され、事業化に向けた要素技術の進化と、事業環境整備に全力を注いでいます。
地球の環境保全を自分の仕事の成果として実現したいとずっと思っていました。
前職で従事していた燃料電池の開発はエネルギーを使用するシーンで省エネ効果があり、やりがいを感じて取り組んでいました。しかしエコの概念が省エネから脱化石燃料というより広い概念にシフトし、環境保全に対する意識も変化していきました。転職エージェントを通して新事業の開拓に取り組む古河電工を知り、転職への気持ちが高まりました。
カーボンニュートラル実現のための技術は多様ですが、一つや二つの関連製品を作っているメーカーでは、時代や環境の変化で研究や事業が取りやめになってしまうことを危惧しました。
古河電工は発電、送配電、蓄電など歴史的にもフィールド的にもエネルギー事業に深い関わりを持っており、新事業育成にも積極的なところに大きな魅力を感じました。
現在は家畜のふん尿からLPガスを作り出す触媒技術の開発と、その社会実装に取り組んでいます。この技術は化石燃料を原料として使わず、温室効果ガス排出を削減するだけでなく、一次産業の持続や周辺地域の悪臭対策にも寄与します。結果的に地方で働く若者が増えれば、過疎化、高齢化で災害に対して脆弱になりつつある地域コミュニティの強化も目指せるのではないかという個人的期待もあります。こうした包括的な社会貢献の絵を描けることに大きな魅力とやりがいを感じています。
古河電工は「社会に役立つことをせよ」という創業者の思いが受け継がれており、研究開発部門でも日頃から「事業として目指す姿」や事業化の道筋、そして社会にどのように貢献するかを議論しています。
また、「やるべきこと」を積み上げるだけでなく、「後回しにすること」や「やらないこと」も組織として決めていくやり方は、管理職となった現在、その重要性を痛感しています。
職級に関係なくお互いに考えていることを出し合って、着地点のレベルを上げていこうという雰囲気があるのもいいと思います。