リサイクル銅含有率100%の銅箔製品がUL 2809検証を完了
~ カーボンニュートラル実現に向け、バリューチェーン全体でのCO2削減に貢献 ~

2022年9月1日

  • 銅箔事業部門のリサイクル銅含有率100%の電解銅箔がUL 2809検証を完了
  • 使用済み銅電線をリサイクルして電解銅箔を製造することで、製造工程でのCO2排出を大幅に抑制
  • 再生可能エネルギー導入の取り組みと合わせ、地球環境負荷の極めて少ない電解銅箔を製造

古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:小林敬一)は、銅箔事業部門今市東工場(栃木県日光市)と台日古河銅箔股份有限公司(台湾雲林県斗六市、以下FCFT)が製造する電解銅箔について、本年7月にUL 2809(注)に基づく第三者検証を完了しました。

(注) UL 2809:米国UL Solutions社によって規定されたリサイクル材料含有率の環境性能検証手順書

背景

当社グループは2021年に「古河電工グループ 環境ビジョン2050」を策定し、脱炭素社会への貢献としてバリューチェーン全体での温室効果ガス排出削減を掲げています。特に「循環型生産活動の取り組み」の一環として、使用済み電線や銅条、銅線、樹脂などから原材料をリサイクルしたケーブルや銅製品、樹脂製品の製造にも取り組んできました。銅箔事業部門では、電気自動車などに搭載されるリチウムイオン電池の集電体や携帯電話などの各種モバイル機器やサーバ・ルータ等の情報通信機器に内蔵されているプリント配線板用の高機能な電解銅箔を製造しています。

内容

これまでも使用済み銅電線をリサイクルして電解銅箔の製造を行ってきましたが、近年の脱炭素・リサイクル要求の高まりを受け、お客様に安心してご使用いただけるよう、主要製品に対して「リサイクル銅含有率100%の銅箔」を自己宣言し、本年7月にUL Solutionsの第三者検証を完了しました。今回の対象製品に対しリサイクル銅を採用することにより、電気銅を使用した場合と比較して、大幅にCO2排出を抑制することができます。なお、詳細および対象製品については、UL Solutionsのサイトに掲載されています。

UL 2809の検証を完了した製品

<今市東工場>
DR-WS、F0-WS、F1-WS、F20-WS、F2-WS、FL1-WS、FXJP-WS、FV-WS、FWJ-WS、FWL-WS、FVR-WS、FZ-WS、FZ-WZ、GNI-WS、GTSN-STD、GTS-STD、GT-STD、NC-WS、F1N-WS、F1ND-WS
<FCFT>
F0X-WS、F1X-WS、FZTW-WS、FX-WS、FWP-WS、FWT-WS、FT2-UP、GTS-MP、GTJ-MP、GTH-MP、GY-MP、GTSE2-MP、DGTSE2-MP、DGTSEU2-MP、DGTSEU3-MP、DX1-MP

工場における再生可能エネルギーの導入

当社今市東工場では本年4月より実質的再生可能エネルギー由来電力導入を開始しており、地球環境負荷が極めて少ない電解銅箔を製造しています。ライフサイクル全体の環境負荷を定量評価するLCA(Life Cycle Assessment)において、製品の原料調達から廃棄・リサイクルまでCO2排出抑制に貢献します。当社は今後もカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速し、バリューチェーン全体でCO2の排出量削減などを通じて、お客様への価値提案につなげてまいります。

電解銅箔

関連ニュースリリース

古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

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