林業の省力化に向けた特殊大型ドローン活用による実証実験を開始
~ 町民の操縦オペレーターも育成し、自治体内での長期的な運用体制構築を目指す ~
- 林業の省力化に向けて特殊大型ドローンで苗木や資材を運搬する実証実験を島根県美郷町で開始
- 町民の操縦オペレーター育成も同時に支援し、自治体内での長期的な運用体制構築を目指す
- 将来的には林業以外の重量物や災害時の救援物資の運搬などへも応用する計画
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:小林敬一)と、グループ会社の古河産業株式会社(本社:東京都港区新橋4丁目21番3号、代表取締役社長:横田敦彦)は、島根県邑智郡美郷町の「林業イノベーション実証事業」において、特殊大型ドローンを活用して苗木や資材を急傾斜地などに運搬する実証実験を行います。また、本事業では町内の林業従事者を対象に操縦オペレーターの育成支援も同時に行い、自治体内での長期的な運用体制構築を目指します。
背景
林業従事者数が年々減少し、特に若者と女性の就業割合の低さが課題となるなか、労働負荷が高い作業の一部をドローンが代行することで林業の省力化が期待されています。美郷町においても、林業従事者の負担軽減と苗木植栽の作業効率向上により、持続可能な中山間地域づくりを目指しています。
また、当社グループの商社として幅広いソリューションを提供する古河産業では、ドローンを活用した検査・測量・運搬などの支援事業を展開しています。2020年11月に古河電工と美郷町が締結した包括的連携協定のもと、同社の実績や知見を生かした今回の協業に至りました。
内容
今回の実証実験では、古河産業が提供する最大積載重量49kgの特殊大型ドローンを用いて、苗木や資材(架線集材用および獣害対策用)を急傾斜地・遮断地域・未舗装地域などへ運搬します。現地での飛行試験を通じて、苗木や各資材の運搬に適した機体カスタマイズ・梱包仕様開発・運搬手法構築を進めます。
また、町内の林業従事者を対象に操縦オペレーターの育成支援も同時に行うことで、自治体内での長期的な運用体制構築を目指します。
今年度の実証実験結果を踏まえ、将来的には自動化や遠隔操作による目視外飛行や林業以外の重量物運搬、ならびに災害時の救援物資運搬などへ応用していく計画です。
関連ニュースリリース
古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
お問い合わせ先
古河電気工業株式会社
広報部 村越
E-MAIL: fec.pub@furukawaelectric.com
古河産業株式会社
共創プロジェクト推進部 劉
E-MAIL: koken.ryu@furukawaelectric.com
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