BRACE®シリーズのラインナップを強化
~ モビリティの電動化に貢献する新たな銅加工のソリューションを提供 ~
- 従来比2倍の出力500W(コア径110μm)の新たな青色レーザダイオードモジュールを共同開発
- 業界最高水準の厚銅加工技術により、BR2200とIRレーザ発振器との組み合わせで5mmの銅のスパッタレス加工を実現
- BR0400で業界初の青色レーザによる巻線被膜加工技術により、高速かつ残渣のない除去を実現
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也、以下、「古河電工」)と日亜化学工業株式会社(本社:徳島県阿南市上中町岡491番地、代表取締役社長:小川裕義、以下、「日亜化学」)は、新たな青色レーザダイオードモジュール(LDM)を共同開発しました。これを搭載した発振器がBlue-IRハイブリッドレーザ発振器「BRACE®」シリーズのラインナップに加わり、古河電工が2024年1月より販売を開始します。
背景
モビリティの電動化が加速するなか、電動車の主要部品である電動アクスルや電池などで多用される銅材料の溶接工程において、生産効率向上に貢献するレーザ加工技術が求められています。古河電工はBlue-IRハイブリッドレーザ発振器BRACE®Xを2022年1月に販売開始し、同年11月には、自動車産業の集積地である愛知県内に本製品を設置したレーザアプリケーションラボ「CALL」を開設しました。パートナーと密接に共創を進めるなかで、xEV向け部品の将来的な量産を見越して、新しいレーザ加工技術に対する要望が高まっています。
内容
古河電工と日亜化学は、従来比で2倍の出力500W(コア径110μm)以上となる新たな青色レーザダイオードモジュール(LDM)を共同開発しました。これを搭載した発振器がBRACE®シリーズのラインナップに加わり、古河電工が2024年1月に販売を開始します。
BR2200:従来製品比で青色レーザが約2倍の出力となり、IRレーザ発振器(出力6000W)との組み合わせにより、銅板の溶接で課題となっていたスパッタやブローホールなどの加工欠陥の抑制、深い溶け込みによる高品質な加工を進化、業界最高水準の5mm厚の銅のスパッタレス加工を実現します。
BR0400:ファイバコア径110μmの光ファイバからの青色レーザ出力が400Wと世界最高水準の高エネルギー密度を有しています。青色レーザは、樹脂に対して光吸収率が近赤外(IR)ファイバレーザよりも高いことから銅線の被膜除去に最適で、今回の高エネルギー密度化により、業界初となる青色レーザによる巻線被膜の高速かつ残渣のない除去を実現します。
古河電工と日亜化学は、モビリティの電動化に伴う銅加工の多様な要望に対応するため、今後も共同開発を推進してまいります。
BRACE®シリーズ 新ラインナップ
(注 1)別筐体にて提供可能
(注 2)青色レーザのコア径が従来の300μmから200μmに変更
展示会出展情報
展示会 | メタルジャパン 高機能金属展 |
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会期 | 2023年10月4日(水)~6日(金) |
会場 | 幕張メッセ 6ホール ブースNo. 40-52 |
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(注)『BRACE』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。
ニュースリリースに関するお問い合わせ先
古河電気工業株式会社
広報部 村越
E-MAIL: fec.pub@furukawaelectric.com
日亜化学工業株式会社
総務部 湯浅
E-MAIL: pr_hq@nichia.co.jp
TEL:0884-22-2311
古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
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