可搬性に優れた「インフラレーザ®」小型可搬システムを製品化
~ 小型かつ高出力化により、インフラ構造物の塗膜・錆の除去作業効率を向上 ~
- 本体重量が当社従来製品の約1/5で、屋内外での作業が可能な小型可搬施工システムを製品化
- レーザ施工速度が当社従来製品の約1.5倍となり、作業効率が向上
- 本年5月23日より受注開始
古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は、インフラ構造物向けの表面処理ソリューション「インフラレーザ®」シリーズにおいて小型可搬システムを製品化し、本年5月23日より受注を開始します。
背景
インフラ構造物メンテナンスにおいて、劣化した塗装・錆はサンドブラストや剥離剤、機械工具を用いて除去されていますが、処理時に発生する産業廃棄物や作業者への負担の観点から、レーザ表面処理技術が注目され、ニーズが高まっています。当社は2024年から鉄道メンテナンスに最適な手持式レーザヘッドを備えた小型レーザ施工システム(定格光出力700W小型定置システム)を発売しており、鉄道、船舶、電力、タンク、橋梁、工場など幅広い業界および分野から、屋内外の移動が可能で、小型かつ施工速度を向上させたレーザ施工システムを求める声をいただいていました。
内容
本小型可搬システム(図1)の本体重量は55kgと、従来の小型定置システムの約1/5に低減しました(図2)。従来システムが水冷式冷却を採用しているのに対して、本システムでは空冷式冷却を採用しているためです。光出力は従来よりも300W高い1000Wとなり、施工速度が約1.5倍となりました(表)。本体はキャスタつきで、屋内外を問わず作業場所へ容易に持ち運びでき、移動しながらレーザ施工を行えるため作業効率が向上します(図3)。なお、本年5月23日より受注を開始します。
当社はインフラレーザ®シリーズにおける表面処理のさらなる高速化とラインアップ拡充により、今後もインフラメンテナンスの作業効率化に加えて、労働衛生の改善や環境負荷の低減を推進し、様々なインフラ構造物の老朽化対策や長寿命化に貢献してまいります。
表 小型可搬システムと小型定置システムの比較

(注)本製品はJIS C 6802に規定されたクラス4のレーザ機器
展示会出展情報
バリシップ2025
会期:2025年5月22日(木)~24日(土)
会場:テクスポート今治
メンテナンス・レジリエンスTOKYO 2025/
第12回非破壊評価総合展
会期:2025年7月23日(水)~25日(金)
会場:東京ビッグサイト
インフラ構造物向け表面処理ソリューション
光源に連続波方式のファイバレーザを適用しながらも、当社独自の光学技術により、鋼材にダメージを与えず、1種ケレン(注)に相当する塗膜・錆を除去できます。また、導入時にレーザ安全教育を実施しているほか、集塵機およびブース等の周辺機器もご用意しており、レーザ機器を初めて使うお客様にも安心してご使用いただけます。
(注) ケレン:錆や古い塗料などの汚れを落とすこと。1種から4種のグレードがあり、1種ケレンはブラスト法により錆や塗膜を完全に除去する。
『インフラレーザ』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。
関連ニュースリリース
古河電工グループのSDGsへの取り組み
当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。
製品に関するお問い合わせ先
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