「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」オフィシャルサプライヤーとして炬火燃料にグリーンLPガスを提供
~ 世界に先駆け、バイオガスを原料としてグリーンLPガスを合成することに成功 ~

2022年5月23日

  • 「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」のオフィシャルサプライヤーとして、栃木県内の牛のふん尿由来のバイオガスを原料とするグリーンLPガスを炬火用燃料に提供
  • バイオガス由来のグリーンLPガスを主成分とする合成プロセスを世界に先駆けて実現
  • 地産地消型エネルギーを用いた地域の新しい社会基盤の構築を通した脱炭素社会の実現に貢献

古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:小林敬一)は、栃木県と第77回国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)および第22回全国障害者スポーツ大会(いちご一会とちぎ大会)(以下あわせて「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」)のオフィシャルサプライヤー契約を締結しました。これにより、当社が栃木県内の牛のふん尿を原料として合成したLPガスを式典で用いられる炬火燃料の一部として提供します。

背景

本年10月に栃木県で開催される「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」は、持続可能な社会の構築と地域産業の振興の両立に取り組んでいくことを宣言しています。中でも環境への配慮に注力し、新しい施策の実施を模索してきました。
当社は、2020年12月に家畜のふん尿から得られるバイオガスを原料に、貯蔵・輸送が容易なLPガスに変換できる触媒技術を開発しました。本提携による栃木県との共創にあたっては、酪農業の規模拡大における課題の一つであるふん尿を未利用の資源として着目し、その有効な解決策の一つとして、当社の技術を用いて新しいエネルギーを創出する取り組みを進めてきました。

内容

世界に先駆けたグリーンLPガスを主成分とする合成プロセスの実現

これまで当社ではグリーンLPガスをラボスケールで合成してきましたが、この度、バイオガスを原料にグリーンLPガスを主成分として合成するプロセスを世界に先駆けて実現しました。「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」に提供するLPガスは栃木県畜産酪農研究センターのバイオガスプラントで採取したガスから合成されており、炬火燃料の1%程度が本グリーンLPガスに置き換えられます。今後は、この技術をスケールアップさせて、実用化に向けた開発を進めてまいります。

地産地消型エネルギーを用いた地域の新しい社会基盤の構築

当社は社会課題解決型事業の創出をマテリアリティ(経営上の重要課題)に掲げ、脱炭素社会・循環型社会の実現に貢献する「環境配慮事業の創出」に取り組んでいます。家畜のふん尿から貯蔵・輸送が容易なLPガスを創出することで、一般家庭や酪農場などの産業の現場でエネルギーとして用いることができるほか、災害用のエネルギーとしても利用でき、地産地消型のエネルギーとなります。当社は、地方自治体など多くのパートナーの皆様との共創により、地産地消型のエネルギーを用いた地域の新しい社会基盤構築を通して脱炭素社会の実現に貢献します。

関連ニュースリリース

古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

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