Blue-IRハイブリッドレーザ「BRACE®」シリーズが第16回「レーザー学会産業賞」奨励賞を受賞
~ xEV用レーザ加工産業の市場開拓および将来性への期待を評価 ~

2024年4月2日

  • 高品質な銅溶接加工や巻線の被膜除去など、xEV用レーザ加工の市場開拓と将来性が高く評価
  • 今後も日亜化学との青色レーザダイオードモジュールの共同開発を進め、モビリティの電動化に貢献

古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也、以下、「当社」)と日亜化学工業株式会社(本社:徳島県阿南市上中町岡491番地、代表取締役社長:小川裕義、以下、「日亜化学」)が共同開発した青色レーザダイオードモジュールを搭載したBlue-IRハイブリッドレーザ「BRACE®」シリーズが、第16回「レーザー学会産業賞」奨励賞を受賞しました。本賞は当社と日亜化学の共同受賞です。

背景

モビリティの電動化が世界的に加速しているなか、xEVの主要部品である電動アクスルや電池などで多用される銅材料の溶接工程において、生産効率向上に貢献するレーザ加工技術が求められています。当社は日亜化学と共同開発した青色レーザダイオードモジュールを搭載したBlue-IRハイブリッドレーザ発振器BRACE®Xを2022年1月に販売開始し、同年11月には自動車産業の集積地である愛知県内に本製品を設置したレーザアプリケーションラボ「CALL」(コール)を開設しました。また当社と日亜化学は、従来比2倍の光ファイバ結合出力となる500W(コア径110μm)以上を擁する青色レーザダイオードモジュールを共同開発し、これを搭載した発振器をBRACE®シリーズのラインナップに加え、当社が本年1月に販売を開始しました。

内容

レーザー学会産業賞は、レーザに関する製品・技術の開発から実用化、普及まで、日本国内のレーザ関連産業の発展に貢献した企業に贈られ、奨励賞は特に市場の開拓および将来性を評価された企業に贈られます。当社と日亜化学は、銅板の溶接で課題となっていたスパッタやブローホールなどの加工欠陥の抑制のほか、深い溶け込みによる高品質な加工の進化、業界最高水準の5mm厚の銅のスパッタレス加工など、xEV市場の重要な要素である高品質な銅溶接加工をハイブリッドレーザにより実現した実績ならびにBRACE®シリーズのラインナップ拡大に伴う巻線被膜の高速かつ残渣のない除去の実現など、新たな市場の開拓と将来性が評価されました。
xEV向け部品の将来的な量産を見越して、新しいレーザ加工技術に対する要望が高まっています。当社と日亜化学は、こうした多様な要望に対応するため、今後も共同開発を推進してまいります。

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『BRACE』は日本における古河電気工業株式会社の登録商標です。


古河電工グループのSDGsへの取り組み

当社グループは、国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を念頭に置き、2030年をターゲットとした「古河電工グループ ビジョン2030」を策定して、「地球環境を守り、安全・安心・快適な生活を実現するため、情報/エネルギー/モビリティが融合した社会基盤を創る。」に向けた取り組みを進めています。ビジョン2030の達成に向けて、中長期的な企業価値向上を目指すESG経営をOpen,Agile,Innovativeに推進し、SDGsの達成に貢献します。

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