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情報通信ソリューション安全・安心の次世代インフラを支える光通信技術

ファイバ・ケーブル、ファイテル製品、ブロードバンドソリューションの3つの事業から成り、情報通信インフラに関連する製品の製造・販売および情報通信ネットワークの設計・施工・サービス等を行っています。

事業環境・背景

次世代の情報通信インフラは「高速・大容量・低遅延」が必須に

近年、通信トラフィックは増加の一途を辿っています。それに伴い「高速・大容量」「低遅延」「多数同時接続」といった特長をもつ5Gの普及も世界的に加速。さらには5Gに「省電力」「安全・信頼性」「自律性」「拡張性」が加わったB5G(Beyond 5G)や6Gといった次世代の移動通信システムの導入も見込まれており、その実現に向けて、より高性能な技術や製品、サービスの提供が求められています。

こうしたことを背景に古河電工の情報通信ソリューション事業では、情報通信インフラ製品の製造・販売、情報通信ネットワークの設計・施工・サービスを展開。より高度な技術が求められる次世代情報通信インフラを支え、IoTのさらなる普及にも貢献しています。

事業領域と強み

グローバルに生産拠点を展開するネットワーク力を大きな強みに

古河電工の情報通信ソリューション事業では「ファイバ&ケーブル・ネットワーキングシステム事業」「光デバイス・ファイバレーザ事業」「ブロードバンドソリューション事業」の3つの事業を展開しています。

情報通信ソリューション事業における強みとしてまず挙げられるのが、グローバルなネットワーク力。光ファイバ・ケーブルの成長市場でもある欧米やアジアをはじめ、各国に生産拠点を有しており、世界中のお客さまのニーズ・ご要望に対して柔軟かつ迅速な対応が可能です。とりわけ、北米・中南米エリアの売り上げ伸び率は著しく、今後さらなる成長が期待されます。

高度な技術力で生み出す、独自製品の数々

創業100年以上の歴史に裏打ちされた高度な技術力と、それによって生み出された独自製品の数々も情報通信ソリューション事業における大きな強みです。

たとえば、光ファイバ・ケーブルの「ローラブルリボンケーブル」は世界最高水準のコア密度(ケーブル断面数における光ファイバ本数)を実現。より高速かつ大容量な通信を支えています。

「Nano ITLA」は、光デジタルコヒーレント通信(従来に比べ、劣化が少なく長距離・大容量の通信に優れている通信方法)の電送装置のキー部品の小型化・省電力化に成功した製品で、超高速通信に貢献しています。

大容量光通信技術「PON(Passive Optical Network)」においては、一般家庭向けでは1GBpsが主流のところ、10GBpsクラスを身近なものにできます。
また、地域密着型の情報通信インフラ(CATV)分野では、国内トップクラスのシェアを誇る実績と、装置を製造・販売するだけではない、システムの設計から導入までをサポートする柔軟なサービス提供体制を強みとしています。

  1. ローラブルリボンケーブル
  2. Nano ITLA
  3. 光伝送装置(OLT=Optical Line Termination)

中期事業戦略(2025年)

独自ノウハウが詰まった高付加価値製品の普及拡大に尽力

古河電工は2025年度までの目標として、当社独自の技術やノウハウを詰め込んだ高付加価値製品のさらなる普及拡大と売上増を掲げています。その大きな一手として、汎用製品からローラブルリボンケーブルへのシフトを進め、2025年には主要市場である北米でローラブルリボンケーブルの売上比率50%を目指していく所存です。

また海底ケーブルをはじめ、センシング・医療用などの特殊ファイバ、高性能ルータなど、業界ごとのピンポイントな需要にもより一層、応えていきます。

中南米で成功したネットワーキングシステムを全世界へ展開

古河電工グループのネットワーキングシステム事業は、日本を含むアジア地域は古河電工、北米・欧州はグループ企業のOFS社、中南米はFEL社など、エリアごとの管轄で棲み分けを行なってきました。

そうしたなかで、中南米エリアを担当するFEL社がパッケージ型ビジネスモデルの構築に成功。光/LANケーブルの単体売りだけでなく、ネットワーク設計や関連商材も含めたトータルパッケージ化によって、コンパクトで設置しやすく、より低コストなソリューションを提供しています。

中南米で成功したこのビジネスモデルを今後はアジア・北米・欧州エリアでも展開。製品ブランドも統一するなど、グループ内の協業をより一層強化し、2025年度までに事業の大きな柱となることを目指しています。

IOWNを通じて、より安全・安心で快適な社会を実現する

光を中心とした革新的技術を活用し、これまでのインフラの限界を超えるネットワーク・情報処理基盤構想「IOWN構想」が、2030年の実現に向けて動き出しています。

IOWN構想では、たとえば、IoTの進展による急激なデータ量や電力消費量の増加に対応するため、すべての情報伝送と中継処理をフォトニクス(光)ベースへ転換すると、消費電力を現在の100分の1に抑え、伝送容量を125倍、そして遅延を200分の1にするという革新的な超大容量かつ超低遅延通信が可能になります。
また、近年の大規模災害やパンデミック等の危機事象に備えたプロアクティブ(未来予測)環境適応技術の開発も推進し、柔軟性と強靭性をあわせもつレジリエントな社会づくりを目指しています。

これらを実現するため、IOWNは、ネットワークから端末まで、すべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入した「オールフォトニクス・ネットワーク」、実世界とデジタル世界の掛け合わせによる未来予測等を実現する「デジタルツインコンピューティング」、あらゆるものをつなぎ、その制御を実現する「コグニティブ・ファウンデーション」から成り立ち、古河電工の光通信技術もそこに役立てていきたいと考えています。

古河電工が目指す「安全・安心・快適な生活を実現」するためにも、今後もより高度な光通信技術を開発・提供し、次世代インフラの構築に貢献していきます。

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