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エネルギーインフラ高度な技術開発力や施工能力、安定した品質で、社会インフラを支える

電力事業、産業電線・機器事業から成り、超高圧、高圧、中低圧のケーブルや機器等の製造・販売および敷設を行っています。

事業環境・背景

カーボンニュートラル実現に欠かせない洋上風力発電の普及が急務に

2050年のカーボンニュートラル実現へ向けた動きが加速しています。再生可能エネルギーのなかでも大規模な導入が期待される洋上風力発電において、古河電工は国内屈指の電力ケーブルメーカーとして、これまで培ってきた海底ケーブルの技術力を活かした送電システムを提供してまいります。また、洋上風力などによって発電された電力を大消費地に送電する「広域連系線」構想においても、海底ケーブルを用いた超高圧の海底直流送電が検討されており、当社の技術力に対する期待がますます高まってきています。

少子高齢化による人手不足といった社会課題も深刻化

少子高齢化に伴う労働人口の減少によって、工場などにおける人手不足が深刻な問題となっています。そのため、現場では施工・保守作業の省力化・効率化ニーズが高まり、スキルレスな製品への要望が増大している背景も存在します。

こうした社会的課題を背景にエネルギーインフラ事業では、超高圧・高圧・中低圧のケーブルや接続機器の製造・販売・敷設を展開。建物の建設時に用いられるケーブルや接続機器をはじめ、太陽光発電やデータセンタ向け製品など幅広い業界・お客さまのニーズに対応しています。

事業領域と強み

古河電工独自の「メタル」「ポリマー」技術で、高品質な製品の提供を可能に

エネルギーインフラ事業では「電力事業」「産業電線・機器事業」の2つの事業を展開しています。
古河電工は創業以来、数多くの技術革新を積み重ねてきました。とりわけ電線に用いられる銅・アルミといった「メタル」技術、被覆材に用いられる「ポリマー」技術には大きな強みを持っています。これら技術を当社グループ内で共創し、組み合わせることで、より高品質なケーブルや接続部品をお客さまにご提案しています。

長い歴史に裏打ちされた高度な技術力・提案力と国内外での豊富な実績

電力事業の主力製品でもある古河電工の海底ケーブルは、1915年に製造を開始。その歴史は100年以上に及び、常に日本の海底ケーブル技術の最先端を歩んできました。高度な技術開発力や施工能力・品質でお客さまから確かな信頼を獲得し、国内外における豊富な実績を確立しています。

また、陸上ケーブルにおいても超高圧電力ケーブルを中心に高い技術力と信頼性を有しており、電力基幹網の維持・構築に貢献しています。

海底ケーブル

高付加価値製品で社会課題解決にもアプローチ

産業電線・機器事業の製品も、電気をつなぐさまざまな場所で活躍しています。たとえば「かるい・かんたん・柔らかい」が特長の「らくらくアルミケーブル」や、独自の合金技術で耐久性に優れ、確実な電気的接続を実現する「大電流プラグインコネクタ」、磁器製の7分の1となる軽量化を実現し、割れない材質によって耐震性にも優れた「ポリマーがいし」は社会インフラの強靭化に寄与。お客さまの作業効率化を実現し、少子高齢化に伴う作業者不足などの社会課題解決にも貢献しています。

らくらくアルミケーブル
誤挿入防止機構付プラグインコネクタ
ポリマーがいし

中期事業戦略(2025年)

再エネ普及に向けたさらなる技術開発と施工能力拡大に注力

電力事業では、国内超高圧地中線、国内再エネ(海底線+地中線)、海外海底線(アジア)をターゲットセグメントとして事業拡大に取り組んでいます。なかでも国内再エネは、再生可能エネルギー導入拡大に伴い、2025年度までに売上を3倍に伸ばすことを計画しています。

電力ケーブルを製造する千葉工場においては、海底線対応を含めた設備投資や人員増強により製造能力の増強を進めています。工事部門においては、人員増強や協力会社との提携拡大、施工効率の高い接続部品の導入などにより、工事施工能力の増強に取り組んでいます。 

技術開発においては、次世代の浮体式洋上風力発電向け海底送電システム(高電圧ダイナミックケーブルなど)や、大容量電力の長距離送電を実現するための広域連系線で用いられる直流ケーブル開発に注力しています。

浮体式洋上風力発電向け海底送電システム

社会課題解決に貢献する製品が次世代インフラにも活躍

電力・鉄道など従来の社会インフラ領域をはじめ、再エネや防災・減災、住みやすいまちづくりを実現する次世代インフラ領域においても、古河電工のポリマー技術やケーブルおよび周辺部品の製造ノウハウを活用。事業成長と社会課題解決を両立していきます。

「らくらくアルミケーブル」は2025年度までに売上を5倍に拡大(2021年度比)。太陽光発電所への製品採用も拡大し、カーボンニュートラルの実現に貢献します。また、データセンタなどに向けて、簡単に着脱でき、接続作業の省力化を実現する「大電流プラグインコネクタ」の導入を拡大。軽くて汚れにくく、高い耐久性を誇る「ポリマーがいし」は現在主流の鉄道業界だけでなく、その他さまざまな業界にも展開する予定です。

古河電工が培ってきた高い技術力と信頼性を、社会課題解決や次世代インフラ構築にもさらに役立てていきます。

エネルギーインフラ製品一覧

古河電工グループビジョン2030

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