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新事業・開発品培ってきた技術の活用と提案力で、社会課題解決型新事業を創出

当社のコア技術を活用して、ライフサイエンスや社会インフラ維持管理といった新たな分野での事業創出に取り組んでいます。

事業環境・背景

人生100年時代に高まる、ライフサイエンス分野への期待

平均寿命が伸び「人生100年時代」の到来が叫ばれるなか、いかに健康を維持して自立した生活を送るか、そして病気を未然に防ぐ「未病」への対策ができるかが、「健康寿命」を延ばし、充実した人生を送るカギとなっています。そのためには、オンラインを活用した早期診断や通院負担など患者側のさまざまな負担の軽減、そして医療従事者の働き方改革などによる負担軽減も重要です。

こうした背景をもとに、これまでの技術に加えデジタル技術を駆使して身体への負担を軽くする「低侵襲・非侵襲治療」に注目が集まっており、それを実現するライフサイエンス分野への期待も非常に高まっています。

労働人口の減少に伴い「社会インフラをいかに維持するか?」がカギに

道路事業をはじめとする社会インフラの老朽化対策と維持管理においても、超高齢化社会の到来に伴う作業人口の減少が喫緊の課題となっています。より付加価値の高いインフラの維持管理を実現するために、社会インフラのデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する必要性も叫ばれています。

こうした課題を背景に、古河電工は独自の技術を活かして、社会課題解決型のさまざまな新事業創出に取り組んでいます。

事業領域と強み

独自の光技術を駆使して、患者と医療従事者に安全と安心を提供する

古河電工が取り組むライフサイエンス分野においては「光で見つける、光で測る、光で焼く」をキーワードに、光(フォトニクス)技術を駆使した新しいソリューションを開発しています。

ここでは、「TELLUMINO」と「光ファイバプローブによる、治療・検査ソリューション」を紹介します。

一つ目は、光で見つける「TELLUMINO」。これは、体外から埋め込み型医療機器の位置を目視確認できる新技術で、既存の医療機器メーカーのCVポートと組み合わせることで従来よりも安全に使用でき、患者と医療従事者双方に安全・安心を提供する「光るCVポート」を実現しています。

光るCVポート

二つ目が、光で焼く「光ファイバプローブによる、治療・検査ソリューション」です。こちらは、さまざまな波長領域において、光の出力強度や出射する光の形状、方向を精密に制御できる技術を用いたソリューションで、治療内容に合わせてカスタマイズが可能です。

たとえば、アブレーション(患部焼灼)、光免疫療法、光線力学的療法などのレーザ光を照射する各種治療や、検査・診断(分光組成検出)、モニタリング(光干渉断層計)にも利用できます。

レーザアブレーション

デジタルやレーザの技術を応用して、さまざまな社会インフラの維持・管理にも貢献

社会インフラ維持管理においては、古河電工が独自開発したAR技術・RPA技術を用いたデジタライゼーションを推進したソリューション「みちてん」「てつてん」シリーズ、「インフラレーザ™ 」です。

「みちてん」シリーズはドライブレコーダーの動画から、独自のデジタル技術で附属物の位置情報や状態を抽出。利用者はドライブレコーダーを搭載して走行するだけで、全国で数千万基ある道路附属物を管理することが可能に。これによって道路附属物の効率的なメンテナンスと予防保全によるトータルコスト低減を実現します。

「てつてん」シリーズは、「みちてん」の技術を鉄道向けに応用した沿線設備メンテナンスソリューションです。対象の設備がある路線を走る営業車にドライブレコーダーを搭載して走行することで、鉄道設備の基本情報や、巡視点検用の動画などをデジタルデータとして取得でき、沿線の設備管理の効率化に貢献します。

「インフラレーザ™ 」は、デジタル技術と産業用レーザで培ったレーザ技術を組み合わせた、インフラ構造物向け表面処理ソリューションです。従来の工法とは異なりレーザを活用することから研削材などを排出せず、環境負荷の低減や労働衛生の改善を推進し、インフラ構造物メンテナンス作業の効率化を目指します。

インフラレーザラボ 実験スペース

古河電工グループビジョン2030

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